特集

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2010年1月5日配信

2010年1月5日配信
ハイムテキスタイル&アンビエンテ インタビュー
メサゴ・メッセフランクフルト(株) 取締役・梶原靖志氏
--メッセフランクフルト
世界中のホームテキスタイル業界から注目を集める「ハイムテキスタイル」、そして世界最大の消費財見本市として圧倒的存在感を誇る「アンビエンテ」という、インテリア業界にとって重要な2つの見本市の開催が近付いてきた。そこで今回は、両見本市を主催するメッセ・フランクフルト社(ドイツ本社)日本法人であるメサゴ・メッセフランクフルト(株)(広瀬明洋社長)の取締役・梶原靖志氏に、両見本市の見どころを伺った。

――まず「ハイムテキスタイル」の概要についてお聞かせ下さい

梶原靖志氏
「ハイムテキスタイル」は、業務用及び家庭用のカーテン、カーペット、壁紙、寝具といったホームテキスタイルのすべてをカバーした見本市です。
ここ数年は有力エディターが「メゾン・エ・オブジェ」へ移行するという流れがありますが、その一方でファクトリー系の出展者が非常に力を付けてきています。例えばトルコ企業のクオリティは相当高くなっています。これまでのエディター頼みだった形から脱却し、新しい方向性を提案しているところです。
最近のファクトリー系企業の特徴は、輸出国の嗜好に合わせて、あらゆるテイストの製品を質の高いデザインで提供できることです。エディターの場合は、自社の訴えたいデザインが決まっていますが、ファクトリー系もエディターのようにストックを持って販売しているところも増えています。
そもそも「ハイムテキスタイル」は、仕入れがメインの見本市ですから、エディター自身も、出展するというよりは、仕入れにいくという流れになっているようです。
また、近年の「ハイムテキスタイル」で、是非注目していただきたいのが壁紙関連です。技術力、デザイン力、そしてブランド力のある企業が多数出展するなど非常に活発化しています。日本の壁装市場は壁紙が強くなっていますので、日本企業の誘致にも力を入れているところです。
それと、10号館のアジアホールのクオリティが高くなっていると耳にしていますので、そちらも是非ご覧いただきたいと思います。

――次回の「ハイムテキスタイル」の見どころについて

厳しい経済状況の中で、当然ながら見本市業界全体も厳しい状況にあります。「ハイムテキスタイル」も全体的に出展者数は減少傾向にあり、日本からの出展者数も減少しています。それでもホームテキスタイル専門見本市として世界最大であることに変わりはありませんので、世界中からテキスタイル関連企業が集結するなど、見どころはたくさんあります。
エディターの代わりにファクトリー系が急速に力を付けてきました。今まで知られていない実力のある企業を発掘する、という楽しみ方もあるでしょう。
もちろん、トレンドエリアは、「ハイムテキスタイル」最大の見どころとなります。前回、アジア人初のトレンドセッターに選ばれた南村弾さんは、今回もトレンドセッターに名を連ねました。唯一のアジア人としてその感性は高く評価され、実際のトレンドにもかなりの意見が採用されたと聞いています。
現地では日本人来場者向けのトレンドセミナーも開催しますので、ご来場の際には、ぜひご参加下さい。

――次に「アンビエンテ」についてお聞かせ下さい

「アンビエンテ」は、テーブル、キッチン、ハウスウェア、ギフトなどの消費財が集結する世界最大級の見本市です。見本市業界が世界的に厳しい状況にある中、今年二月の開催時は、出展者数、来場者数共に例年並に推移するなど大変活気に溢れていました。次回開催もほぼ同規模での開催となる予定です。
「アンビエンテ」は、大きなカテゴリ区分としてリビング、ギビング、ダイニングという3つのエリア分けがされています。その中でも、ダイニングエリアの占める割合が大きいのが特徴で、他の見本市と比較しても圧倒的に充実した内容となっています。2010年はホール構成を再構築し、ダイニングエリアを会場西側の1~6ホールに移転、さらに拡大しての開催となります。

――日本企業にフィーチャーした特別出展エリア「ジャパン・スタイル」が注目されていますね

そうですね。日本製品のクオリティーやデザイン力は、ヨーロッパで高く評価されていますので、それらを「日本ブランド」として集約して見ていただくことで、より強く訴求することが出来ました。
また前回までは、リビングエリア一カ所に集約していましたが、次回は出展製品に合わせてリビング、ギビング、ダイニングの3エリアごとに「ジャパン・スタイル」を設けます。来場者は仕入商品について目的を持って来ていますので、商材ごとに分類した方が、より高い成果を得られるものと考えています。
前回に引き続き、エリアのプロデュースは、渡邊真典さん((有)クロスエッジ社長)、吉田龍太郎さん((株)プレステージジャパン社長)にお願いしています。エリアが目立つように、かつ「ジャパン」が表現出来るような、格子をモチーフにした和モダンテイストのエリアになる予定です。

――最後に、来場を計画されている方にメッセージを

現在はファストファッションが流行するなど、インテリアだけでなくあらゆる分野で安価なものが良いという価値観が広がっています。我々はそれに対抗して、良いものをユーザーに提案していくことが求められています。そのためには、実際にビジネスに携わる方々が、良いものを目にして、改めて良さを理解することが必要ではないでしょうか。見本市には価格帯が広く、あらゆるニーズに応じた製品が揃っています。是非その違いを感じていただきたいと思っています。

――ありがとうございました

■アンビエンテ2010 開催直前特集
世界最大の消費財国際見本市「アンビエンテ」 2010年2月12日~16日に開催
トレンドテーマ 「リアルな」人々のための「リアルな」デザイン
注目の若手デザイナー ホラグチカヨさんが出展
インタビュー メサゴ・メッセフランクフルト(株) 取締役・梶原靖志氏

■「ambiente2010」に関する問い合わせ
メサゴ・メッセフランクフルト(株)インテリア関連見本市チーム
TEL:03-3262-8456

「ambiente2010」のホームページ
http://www.mesago-messefrankfurt.com/japanstyle/jp/visitor_info.php
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