リノベーション

2016年8月8日配信

NTT都市開発&リビタ 一棟リノベマンション「イクシクス麻布十番」展開

コンセプトルーム
コンセプトルーム

エントランス
エントランス

 NTT都市開発(株)と(株)リビタの2社は、都心に立地しながら平均121平米超の専有空間に恵まれた希少な物件を、間取りや建具の色を変更出来る自由設計のマンションとして再生し、分譲する一棟リノベーション分譲プロジェクト「イクシクス麻布十番」を共同で推進しているが、このほど共用部の工事が竣工したことから、内部を公開した。

 この「イクシクス麻布十番」は、NTT都市開発にとってははじめての中古リノベーションマンション分譲プロジェクトにあたる。ネーミングの「イクシクス」は、フランス語の「X(イクス)」を重ね、複数形のSをつけた造語。多くの大使館が集まる、麻布十番の魅力である国際性と、昔ながらの生活感が残るコミュニティなど、文化的なMix感を表現、さらに、「XX」がギリシャ数字の「20」でもあることから、20世紀の優良な資産を継承するという意味も込められている。

 「イクシクス麻布十番」は、1989年に建設された、鉄筋コンクリート造地上6階・地下1階建ての物件。長く外国人等に向けた賃貸マンションとして使われて来たが、昨年、NTT都市開発が、それまで所有していた投資法人から取得し、同じく首都圏で100平米超の大型マンションリノベーション事業を推進する、同分野のリーディングカンパニーであるリビタをパートナーに、中古分譲マンションとして販売するもの。全13戸のうち、まず今回4戸が販売され、既に3戸が契約済みで、今後2017年3月の引き渡しに向けて工事に入る予定(価格は約1.5〜2.2億円)。残る住戸については、賃貸契約中の居住者の退去を待って、順次分譲していく計画である。

 リノベーションに当たっては、第三者機関による調査・診断の上改修を施すとともに、外観デザインを現代のセンスで整理。バブル時代の名残をとどめるエントランスは、「古る美る」をテーマに、大切に長く住み継がれてきた歴史を表現。専有部では、空調や給湯システムの更新、在来工法の風呂をユニットバスへの変更など、築後100年を見据えて設備更新を実施。オープンキッチンを採用して、住戸の広さを強調している。
 また、内装デザインについては、パッケージ化されたスタイルの中から好みのものを選べる「スマートオーダー」と、専属デザイナーと一緒にオーダーメイドな空間を作り上げる「オリジナルオーダー」がある。「スマートオーダー」には、「as it is」(中庸なテイスト)、「HOLIDAY」(明るい色合い)、「ROOTS」(重厚)の三つがある。これまでのところ、購入を検討中の方も含め、「スマートオーダー」と「オリジナルオーダー」のどちらを希望するかは、だいたい半々であるとのことだ。

 なお、「イクシクス麻布十番」の共用部及びコンセプトルームのデザイン監修は、(株)芹沢啓治建築設計事務所が担当している。同社代表の芹沢啓治氏は、石巻工房の設立者であり、IKEAの家具デザインを手掛けるなど、多方面で活躍中。「イクシクス麻布十番」では、生活の延長としての共用部を提案。各階エレベーターホールには、セバスチャン・ロング、ジャスパー・モリソン、カスティリオーニ、イサムノグチ、ヤコブセン、アアルトなどのスツールや照明が配置されている。

 NTT都市開発では、リノベーション分譲事業の展開について、都心部で新築向けの用地取得が難しくなる中、数年前から検討してきたが、今回のように、リート(不動産投資信託)の出口としての案件取得は今後も検討。リート関連案件、同社保有マンション、外部からの取得も含め、都心エリアにおけるリノベーション事業を検討していくとしている。また、リビタとは、現在都心にて2棟目のプロジェクトを予定しているという。

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