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業界ニュース

2017年3月26日
インテリア文化研究所 ドモテックス上海の視察速報を発表


フローリング仮設会場ホール


「ラグジュアリーブランド」の展示

 インテリア文化研究所(ICI)の本田代表は、3月21日(火)から3日間の日程で開催されたアジア地区最大のフロアカバリング専門見本市「DOMOTEX asia/CHINAFLOOR」を視察し、マクロ的視点から捉えたポイント5点の速報リポートを発表した。

 中国経済は減速の兆しはあるものの、快適生活志向を背景にインテリア商材に関しては旺盛な需要を維持し、それを象徴するように1350社以上が出展し、来場者も5万人を突破した模様である。日本からも住江織物、東リ、日本絨毯の3社が出展した(22日配信記事で掲載しているため日本企業ブースの紹介は割愛)。

 見本市の床材トレンドは次の5点に要約できる。
 1点目は、自然志向を背景にフローリング市場がさらに拡大している。出展希望が多かったため、中庭に巨大なテントを設営し、そこにフローリング業者を収容した。展示品も多種多様で竹素材や象嵌加工のフローリングもあった。

 2点目は、フローリング市場の拡大に比例してラグ・絨毯市場が伸びている。主催者は今年から「ラグジュアリーブランド」の特別エリアを設けたが、会場面積が狭いため出展数が少なく迫力を欠いた感は否めない。

 3点目は、今年初めて「タイルカーペット・エリア」が登場した。30社前後がタイルカーペットを展示していた。昨年はタイルカーペットの展示が少なかっただけに、今年は一気に開花した感じがする。規格は様々で、正方形や矩形サイズだけでなく、亀甲や三角形のものも目立った。

 4点目は、ラグジュアリービニルタイル(LVT)の拡大が顕著であった。今年のハノーバー会場では少なかっただけに好対照である。またLVTと矩形タイルカーペットをデザイン張りしたブースが多かったということは、シカゴのネオコンの影響が強いことを物語る。

 5点目は、インクジョットのカーペット&塩ビ床材が増加したこと。ただし全体的にプリント技術が稚拙。競争に勝利するため、来年以降はチンマー社のクロモ600、800を使った精緻なプリントカーペットが登場すると思われる。

 なお「DOMOTEX asia/CHINAFLOOR」の詳報は、インテリアビジネスニュース(本紙)4月25日号にて掲載する。


三角形や亀甲型のタイルカーペット


ラグジュアリービニルタイル(LVT)の展示


山水画のインクジェットCPを張った壁面

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